ボーカロイドプロデューサーのAyaseとシンガーソングライターのikura(幾田りら)による2人組音楽ユニット「YOASOBI」。
「小説を原作に音楽を作り出す」をコンセプトに『夜に駆ける』で一躍有名になった令和のトップアーティストです!
YOASOBI『もう少しだけ』歌詞に込められた意味は?徹底解説!
めざましテレビの2021年テーマソングとした作成された『もう少しだけ』の歌詞の意味について、原作の小説である「めぐる。」/千春 著の内容も織り交ぜて徹底解説します!
原作小説「めぐる。」の世界観
【24時間後☀️】
明日11/22(月)朝8時「もう少しだけ」MVプレミア公開です!
テーマソングに起用いただいているフジテレビ「めざましテレビ」終了直後。いつもしない”朝イチプレミア公開”で幸運を手繰り寄せましょう🚌https://t.co/SS0k2nIgWl pic.twitter.com/Kh8zUkCdJi— YOASOBI (@YOASOBI_staff) November 20, 2021
楽曲制作にあたり、小説投稿サイト「monogatary.com」にて原作小説を募集する「夜遊びコンテストVo,3 withめざましテレビ」を開催。
「おはよう」をテーマに応募された5,605の作品の中から見事大賞に選ばれたのが千春の「めぐる。」でした。
舞台はコロナ渦にある現代の日常でサラリーマン、高齢女性、女子高生という年齢も境遇も異なる3人を軸に、誰かの一歩、誰かの優しさが、誰かの素敵な1日になって巡るさまが描かれているハートフルな作品です。
楽曲制作にあたって作詞作曲を担当した「Ayase」さんは次のようにコメントを残しています。
‟ちょっとしんどいな”と思う朝や、何かをするのにためらってしまう朝にこの曲を聴いて、“もう少し頑張ってみようかな”という気持ちになってもらえたらうれしいですし、この曲と一緒に良い1日を過ごしてほしいと思っています。
また、ボーカルの「ikura」さんも次のようにコメントを残しています。
そっと包み込んでくれるそよ風のように歌うことを意識しました。曲のテンポも、歩くスピードと同じくらいの心地よいものになっているので、ぜひ家を出るタイミングで聴いていただけたら嬉しいです。皆さんの朝に寄り添える曲になることを願っています。
『もう少しだけ』の歌詞の意味
一歩を踏み出す勇気
1番の歌詞の主人公はサラリーマンです。
休日出勤に出かけるいつも通りの慌ただしい朝に、娘からスイミングクラブの新旧試験のお祝いにケーキのお使いを頼まれます。
娘はお父さんに朝の占いコーナーの「いつもはしないことに挑戦」というアドバイスを送り、彼はその言葉を頭の片隅に置き、出かけていきます。
「もう少しだけ あと少しだけ」一歩を踏み出す勇気があれば、代わり映えしない「いつもの日常」を「素敵な日」に変えることができます。
何気ない優しさが生む喜びの連鎖
2番前半で描かれるのは高齢女性です。
コロナ渦の1人暮らしで「不要不急の生活」を強いられる彼女は、どんな理由なら外に出ていいのか、何が必要なのか分からず「自分はいらない存在?」などとネガティブなことを考えてしまいます。
しかし、「いつもはしないことに挑戦」という占いの言葉を聞き、夫の墓参りに出かけることにします。

続いて登場するのは女子高生です。
コロナ渦でありとあらゆる大会が中止になるなか、今日は何とか行われた大会の日で、彼女にとっては「待ちに待った日」です。
だからこそ気合を入れていつもより早く意を出ましたが、思わぬハプニングに巻き込まれてしまいます。
「人身事故による電車の遅延」でやむなくバスを使うことになった女子高生。
しかし考えることは皆同じで、彼女がバス停に着いた頃にはバス停前は大行列。
大会に間に合うか不安になる女子高生を助けたのは、一足先にバス停に並んでいた高齢女性。
「席順を譲る」という形で優しさを貰った女子高生は、「ふいに触れた誰かの優しさ」を感じて、大会帰りに自分も人に「優しさ」を与えます。
「もう少しだけ」で生まれる素敵な一日

いつもはしないことや気にも留めないことを、意識を変えて「もう少しだけ あと少しだけ」踏み出せたなら、「もう少しだけ ほんの少しだけ」優しくなれたら、その日は「特別な日」になるはずです。
誰かに分けた「小さな優しさ」が誰かの「幸せ」を作り、喜びの循環を通して自分が受け取る優しさに間接的に繋がっていく。
一人一人の「もう少しだけ」が、世界を明るく照らすのです。
コロナ渦で「日常」が変わり、皆が心に余裕を持てなくなっている日々。
そんな鬱屈した毎日を変える「一歩を踏み出す勇気」を貰える素敵な曲ですね!
まとめ
YOASOBIの『もう少しだけ』の歌詞の意味を掘り下げてみました!
どこまでも優しく温かいこの曲は、「素敵な一日」を始める後押しをしてくれますね!
また原作小説の「めぐる。」を読んでみると、歌詞の解釈や楽曲に込められたYOASOBIの思いへの考察が深まるかもしれません。
興味のある方はぜひ、読んでみてはいかがでしょうか?
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